R.H.の手記

朝から編集会議。私以外の編集者のあまりの無能ぶりにあきれる。 仕事が出来ないだけならまだよいが、クラシック音楽演奏家の間 で昨今持ち上がっているアーティキュレーションに関する議論について自分の意見を持っているものが皆無だという事実に呆れ果 てる。音楽雑誌の編集が作曲や演奏に勝るとも劣らぬ創造的な行為だということに誰も気づいていないのだ。故に仕事に対して誇りも熱意も持ち得ない。次号の特集は「クラシックでナチュラルヒーリング!」に決定、大変落ち込む。帰宅後、奴隷のEに罰。