1977-09-01から1ヶ月間の記事一覧
真夜中に、ある古墳の内部を訪ねた。その古墳の名は伏せさせて欲しいのだが、ある高貴な人物が眠っているとされている古墳だ。ここに埋葬されている人物は天皇家の血筋につながるものらしいが、今日彼の名前は歴史書のどのページにも残っていない。時の天皇…
乾布摩擦をしていたら血がたぎってきたので庭の巨石を持ち上げると裏に父親の顔をした芋虫がびっしりと張り付いていた。こちらに気づいた芋虫は口をそろえて「お兄さん!!」と合唱した。私がいぶかしんでいると、父親の顔をした弟であるところの芋虫は一斉…
歌舞伎町で風俗を視察。厳密に吟味する。腕にカッターナイフの跡が一〇本以上ない女は選ばないことにしている。家に帰らずさっきまで店の控え室で寝ていたという寝ぼけまなこの女をベッドに横たえる。素肌が見えなくなるほどたくさんの切り傷に覆われた腕を…
屋敷の階段に水を流し、うなぎを放流する。手でつかむのではなく、足で踏み付けて動きを止めるのがポイントだ。つかまえたうなぎは自分でさばくのがプロというもの。包丁でひらくと、中から一本のひもがでてくる。うなぎの養殖は、卵からかえすのではない。…
服部新聞で世界の趨勢を決める七人に毎年必ずノミネートされている私は、当然のことながら少なからずの暗殺者に命を狙われている。しかし心配ご無用。雲の中に飼っている悪魔「さとる」が暗殺者を始末してくれる。さとるは雲の中からいつもしたの様子を窺っ…
マトリョーシカのなかから入れた覚えのない小指がでてくる? どの奴隷の?
隠れ家にしている水車小屋へ。ここには粉を挽く老夫婦が住んでいる。もし川の流れが逆流して、水車が反対に回り出したら、どうなるのだい? へぇ、だんなさま、そんなことをしたら死者がよみがえってしまいますだ。水車に老夫婦をくくりつけ、下流に備え付け…