朝、口座番号を聞こうとおもって江崎さんに電話したところ、寝ていたのをおこしてしまった。夢をみていたという。その内容は、江崎さんは学校に勤めるお金の配達員。そんな職業があるのかどうか謎だが、まぁ夢だからしかたない。ほかの学校にお金を届けに行ったところ、担当の先生が本上まなみだったんだって。江崎さんの学校の担当教員は、管野美穂とのこと。欲望がそのまま夢にあらわれるようだ。トビー・フーパーの日本未公開作『ドレス』をビデオで観る。フーパーにはずれなし。たいへん面 白かった。アステカ文明の儀式で用いられた生け贄の祭壇から発見された赤い衣、身にまとった者に呪いが発動し、内なる暴力性を爆発させる。吸血鬼にしろゾンビにしろ、自分がモンスターそのものになってしまうという恐怖にはなみなみならぬ ものがある。衣服についた呪いは取り込まれるまでのプロセスが容易なだけにより危険。そういえば『呪いの袈裟』っていう企画、高校生くらいのときにまわりのだれか、畠山さんかな?、が思いついてたような気がするんだけど、是非実現していただきたいものである。夜、自由が丘武蔵野館にて篠田正浩監督の『夜叉ケ池』。これもまたすごかった。幻想憚かとおもいきや、雨乞いのために生け贄を捧げんとする無知蒙昧な村人と、自立した近代的自我を有した知識人という対立構造が浮上、暴力沙汰になったところでその構造を淘汰するかたちで妖怪帝国の呪いが発動! なにもかも水に流され、滝のほとりで山崎努がうなだれるというものすごい映画だった。この単純化はたぶん間違っているが、とにかく阪東玉 三郎がこの世のものとは思えぬオーラに包まれている。こんなはなしだったけ?と思って読み泉鏡花のを返してみたら、意外と忠実だったのでびっくりした。夜、新丸子の木下君の家に泊めてもらう。僕は大学院在籍時ここに住んでいたので、ちょっとなつかしかった。木下君の部屋はやけに片づいていて、なんだか薄気味悪かった。ティセラのCMなどをみつつ、就寝。