大蔵さんインタビューのテープおこしと校正。自分の声を聞き続けるのはしんどいものがあります。


ビデオで借りていた『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズ メタルス』最終話をみる。テレビ東京で放映されていた番組で、放送全26回にもかかわらず、とある事情により一話分足りなくなってしまって急遽スタッフが過去の映像を再編集し、デタラメなアフレコを加えて最終回をでっち上げたという代物。主題歌の時点ですでに声優による乱痴気騒ぎがタビングされていて、あとはロボット同士の戦闘シーンをしりとり合戦やモノマネ大会に吹き替え。もともとカナダ制作のフルCGアニメなのに、きわめてドメスティックなものに変容していた。あと、いままでに使われた、番組前の5秒CM傑作選というのが挿入されている。「つぎはわくわく動物ランド!」「うまい、やすい、ラーメン大特集」といったロボットによるニセコメントが実際に流れていたらしい。こういう分野でも、楽しんで仕事している人がいるんだなぁ、とおもって、ちょっとうれしかった。


そのビデオを貸してくれたのはI君なんだけど、さっきちょうど電話がかかってきた。先日、なにか自分の好きそうな映画を教えてくれ、というので、塩田明彦監督の『月光の囁き」を推薦してさしあげたところ、ツタヤで借りて見たそうな。電話の向こうで「変態が勝った! 変態が勝った!」と大騒ぎしている。そういう映画だったかどうかは疑問なんだけど・・・、彼は主人公の少年に自分を重ね合わせずにはいられなかったようだ。ぜひ幸せになってほしいものである。