tirets

IMJのおみせにヒバリ新譜Jean-Luc Guionnet"tirets"入荷してます。
http://japanimprov.com/cdshop/shinchaku.html

時間がなくてインフォのページとかまだなんですけど・・・これはどういうものかといいますと、フランスのジャン=リュック・ギオネというサウンド・アーティスト/サックス奏者/作曲家/美術家が、パリはモンパルナスにある教会のパイプオルガンで即興演奏したものです。録音してるのが数々のとんでもないフィールド・レコーディング作品でしられるエリック・ラ・カーサで、パイプオルガンの中にはいってパイプのすぐ近くにマイクたててます。そのため、普通オルガンって教会の残響込みだけど、このCDでは耳に張り付いてきこえるし、パイプの軋む音や空気のもれる音もクリアにはいってる。オルガンが巨大な機械として立ち現れる、というかんじかな。ただ、こんなコンセプトで録りました的なものではまるでなくって、聴く度になにかとんでもなく恐ろしい瞬間に立ち会ってしまったかのような戦慄をおぼえる名演となっています。あと聴きようによっちゃ古城に住み着いたマッド・サイエンティストが世界を呪うためにオルガンを弾いているような印象も受けますので、怪奇映画ファンにもお楽しみいただけるかもしれません。まだできたばっかりなのと、相変わらずジャケット手作業なため商品化に時間がかかってしまうので国内配給ぜんぜん手が回ってないのですが、是非お聴きいただければと思います。


エリック・ラ・カーサ
http://ascendre.free.fr/