マーティン・クーヘン

こないだの室内楽はたまらんものがありました。このシリーズも15回を経て、なにか予期せぬ彼岸にたどり着いたようです。いままでの録音をあつめたコンピレーションCD企画も進行中です。

さて、来週からスウェーデンのサックス奏者、マーティン・クーヘンの小ツアーがあります。
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最近、お会いしたことのない人のツアー企画はできるだけしないつもりだったのですが、いろいろ紆余曲折がありまして…、というのも、一去年からアテネのニコス・ヴェリオティスの日本ツアー企画を進めていて、ニコスがこのマーティン・クーヘンと、パーカッションのingar zachとやっているLOOPERというバンドで来日するということだったのですが、土壇場で資金繰りがつかなくなり、来れるのはマーティンだけになってしまった…、というまぁよくある話なんですけれど、信頼するニコスと一緒にやっている人ならきっとなにかあるはずなので、今回のツアーを企画した次第です。
初日、来週の火曜日はマーティンのソロと、意外と東京でじっくりとやったことのなかった私のソロとの二本立てをループラインで。木曜は大阪に移動して、最近立て続けにお世話になっているFUKUGAN GALLERYにて、マーティンソロと、関西の名演奏家、西川文章、木下和重それぞれのソロを。金曜は名古屋のシマウマ書房という本屋さんで、西出剛大と私とでトリオ。で、東京に戻ってきて、キッドアイラックで、ふいごのリリースも待ち遠しい古池君、川口君と私とのカルテット、というプログラムになっております。
おそらく日本ではほとんど知られていないミュージシャンだとおもいますが、いま、北欧を中心にとてもアクティブに活動している人なので、なにか面白い動向がみれるのではないかと期待しております。ぜひぜひご来場ください。

あと、近況としては、泉くんと私の漫画、新作を書き上げました。なんとか入稿に間に合ったもようです。前より世界観はとっちらかってない、とは思っているんですが、まぁヒドいことにはなってますね…。タイトルは『猿の手』です!

映画『魁!男塾』は、江田島平八麿赤兒民明書房千葉繁といった具合のキャスティングの妙で、なかなかに楽しめました。あと、ビデオで鎮西監督の『パチンカー奈美』を入手。大胆すぎるイメージショットとザクザクした語り口にすごいものがあって、破綻しつつも映画として踏みとどまるかなり怪作でした。私はパチンコまったくやったことがありませんが、波打ち際に積み上げられたパチンコ台の山はなんだか心に迫るものがありました。