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ジーン・ウルフ新しい太陽の書」全4巻読了。時差ぼけのせいか眠れなくて、明け方に読み終わったんですが、しばしボーゼンとしてしまいました。静止しているかのような世界が突然別の次元とつながってしまったり、思いもしないところで現代のこの世界との関連が明らかになったり、また文化の記述のされかたでまた想像力を巡らせねばならず、とにかく油断ならず。これから先、何度も読み返して、その度ごとに新しい驚きがあると予測されます。いやー、面白かった。
そういえば、帰りの飛行機ではレムの『宇宙飛行士ピルクス物語』上巻を読みました。「テルミヌス」「条件反射」が好きでした。記録された信号をただ無機質に反復する機械だからこそ、人の死の痕跡を記号化して、かつ生々しく再生してしまう…、40年近く前にこんなSFが書かれているんですから、たまりません。曰く、「同じひとつの手本にしたがって、形(フォーム)を創り、かつ破壊するということのなかに、数学的完成がこの上ない死の無秩序と結合していた。」(条件反射より)

それはさておき、アネッタもスタニスワフ・レムはお好きなんだそう。まったく関係ありませんが、数ヶ月の間ホームページが消えていたことに今日気づいたとのこと。すったもんだした挙げ句、いま再開に成功したもよう。
http://sberk.info/

すでにさまざまな怪現象がおこっています。アネッタ・クレプスのライブをぜひお見逃しなく!
http://hibarimusic.com/?p=212