2010

今年も終わりとなりました。田中君研究のためレンタルしたチャゲアスを聞きながら、自分の日記を読んで今年一年を振り返ってみました。
適当にかいてるのでいろいろ抜けているはずですが、以下主なできごと。

1月

江崎トランペット消失。『パヌー』でる(去年だっけ?)。

2月

江崎トランペットチャリティやる。
アテネ、フリッツラング特集通う。その帰りに毎回覆麺による。

田中功起さんとHOSEで新潟行く。トンカツ屋で撮影。大雪で命の危険。

スコットランドダンディーのフェスKYTNに参加。
演奏、観客、照明、記録等、ステージに関わる全てのことを一人でやる、でもメタル、というパフォーマンスをやる。
Jarrod Fowlerに会う。彼との出会いで視界が急に開けた気がする。
ワークショップで知り合った若者たちにも刺激をうけた。

3月
スイス。ユルグ・フライ、ステファン・トゥットとSolothurnでコンサート。
オスロでもライブ。
ベルリンでロードリ、ロビンとトリオ。ブリュッセルロッテルダムでアネッタとデュオ。

4月
ポレポレで鎮西監督特集。岸野さんとホースでライブ。
ブラックメタルバンドtotas causas de malignitat結成。
アネッタとのCD”motubachii”でる。Wire誌の年間ベスト12位とかにはいっていたらしいが、特に意味はなし。
Mattinのバンド、Billy BaoのLPがでる。私は元のパンク録音をリミックスにしてプログレ化するという言語道断な仕事をした。が、未だ現物はみていない。

5月
またしてもスコットランド。uninstal。”inferno quiz show”、ブラックメタルやりながら段ボール200個の下敷きになる。Ray Brassier氏にはじめてお会いする。speculative realismとよばれる氏周辺の哲学者たちにすごく興味がわく。手をつけてみるがムズカシー。超乱暴に要約すると、カント以降の哲学は、認識するものとされるもの、とか、自己と他者、とか、二つの要素の関係性で世界をかたってきた、が、事実、誰にも認識されない世界は実在する、そこには思考こそが辿り着けるはず、というようなことのような様子。勉強します。
Jliat氏もすごかったな…。音楽をデータとして分解してしまう超コンセプチュアルな作品。
時々迷々』で「きつね」。石川高さんにすばらしい演奏をしていただいた。
ウィーン勢大勢来日。

6月
core of bellsレコ発ツアー。部室が移動しているようなものだった。
polwechsel来日。音楽はすばらしかったけど、楽器調達とか移動とか、事務的なところでたいへんだった。興行師としての活動は縮小せざるをえないと考える。
その反動というわけではないが、なにもないイベントnon-eventを企画。だれにも言っていませんが、これはFrançois LaruelleのNon-philosophyが元ネタです。

7月
生西さんとワークショップ「ことばにはできないこと」。どうかんがえても共通項が見いだせない…というひととじっくり話をして、一緒に作品をつくるという希有な経験で、やってよかった。
アクセル・ドゥナー来日。
core of bells企画スーデラでHOSE、魔女に段ボールで殴られ、泉君魔法陣経由で地獄に堕ちる。
サントラをやった小沼監督の『結び目』公開。
迷々の脚本でもお世話になっていた片桐絵梨子監督の短編『絵日記』のサントラ。夜中にゲタの音とったりしてたのしかったな。ホラーの仕事したい。

8月
ホース宮下公園。
フジサワロックフェス。ホース、ディスカッション形式のライブ。
かえる目、名古屋、京都。憧れのギタリストとの共演に感無量。
モンカフェで梅田君とデュオ。名演だった…のではないかしら。
サントラをやった古澤健making of LOVE』公開。

9月
サントラをやった小沼監督の『nude』公開。賛否両論あったけど、私は好きな映画。いまおか監督に「正直な映画」といっていただけたのがうれしかった。
主題歌をテニスコーツにお願いできて、それをきっかけにヒバリからシングルCDをリリース。佳村さんに写真をつかわせていただいた。

10月
生ループ、HOSE解体、テニスコーツ+HOSE、という過酷な三日間。久下さんと泉君のデュオはすごかった。アナログでほしい。つくればいいのか。
Jarrodとデュオ。前日徹夜で睡眠薬を飲み、本番中に寝た。相方は現地にて、朝起きたらしい。ちゃんとギャラはらった。
軽音楽ジャンボリー。川端稔さんとデュオ。ものすごい演奏を横目に、景色をながめ、庭に宇宙人オブジェを作った。
シェドゥーブルで中尾さんとデュオ。異様なものだった。自分の音楽は、あえてジャンル分けするならば、ホラーコメディのようなものではないかとおもいはじめる。
off-cellsのCDでる。ジャケがすごかった。タイトルはニコからとったんですが、誰にも気づかれていなそう。
毎年恒例、MUMUとHOSEのライブ。合奏の楽しさを再確認。
豊田さん4daysに参加。
杉本さんの2枚組x 2のCDキッドアイラックよりでる。発売記念パーティーは文字通りパーティーだった。

11月
ジンギャザ。ヒバリ画報と称してラブクラフト墓参日記と江崎さん立ち食い蕎麦写真集をリリースする。冊子作りたのし。
たぶん来年DVDがでる麻雀Vシネ『東大を出たけれど』の音楽やる。小沼監督。麻雀がまったくわからず苦労する。
神田君企画、客ゼロ。
オーロラ東京公演、インセクトタブーとmmmバンドで。ボーカルがかわるだけ…
アテネストローブ=ユイレ。結局あまりみれなかった。
「映画一揆」通う。
Thomas Ligottiの著作にであう。誇張ではなく、人生を変える読書体験。いままでばらばらに興味をもっていたこと、ラブクラフトカタリ派、ディープエコロジー沖島勲、speculative realism、ホース…がすべて連結されたような気がする。

12月
一年ぶりの天狗と狐。迷路とか、目とか、シスの暗黒卿とか。
キッドアイラックフォークジャンボリー。我ながらやばいイベントを企画してしまった。二年前は、原さんには二度と会うまいとおもっていたのになぁ…。ふたたび渦に巻き込まれました。ともあれ、自分の見たいひとが見れるという企画。6月にしょげていた、企画をやる気が持ち直す。
今年は人のお手伝いを多くしていて、それに不満があるわけではまったくないですが、自分の作品をつくらなかったなぁ…と振り返っていたところ、川口君とのデュオ作品でやばいものができそう、でよかった。
HOSE、popo。二度とできない!ヒバリ画報古池君写真集つくる。
core of bells+杉本拓、CDでる。録音はしたけれど、なんでここで自分がやってないんだよ…という嫉妬は禁じ得ません。
Jarrodのデュオ録音失敗。元旦の朝録ることに。つらい…。
今年の終わりは井土監督の映画ばかりみていたな…。
忘年会。
年末の二日は倉地さん録音。目の当たりにしていることが奇跡だ。

おもしろかった映画は、自分が関わったの以外だと
『怒る西行』『Dr.パルナサスの鏡』『恐怖』『ヒックとドラゴン』『ブロンド少女は過激に美しく』『マチェーテ』『サバイバル・オブ・ザ・デッド』『掘川中立売』「映画一揆」諸作。
かな。なんかいろいろ忘れている気がする。

今年はでも、ジーン・ウルフとリゴッティに明け暮れた感もあり。高校以来位の読書モードになっているので、来年もこのまま読みまくりたい。4月以降ライブの数は減るだろうけど、レコード作って、バンド活動を充実させて、段ボールにうもれ、計画中の副業を軌道にのせ、地道にやっていきたいものです。

みなさま今年一年お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。