R.H.の手記

Tから電話。いつも通り宗教の勧誘。ルックスは私好みのいい女なのに、毎回箱船の話をされていたのではかなわない。始めて会った時性欲に負け、「唯一にして至高の存在である神は双頭の豚の姿をとった女神である」とする彼女の宗教に興味があると言ってしまったのがまずかった。この新興宗教は都内に約200人ほどの信者がいるという。女性信者は皆、腹部に豚の刺青をしている。 電話しながらTの豚をなめ回した夜を思い出した。聞き飽きた洪水の話を頭の中でおねだりの言葉に変換しオナニーする。3回射精した後、キャッチが入ったと嘘をついて電話を切った。もし仮に、彼女の宗教が世界の真実を語っていたとしたら、私は箱船に乗れるだろうか。