中学校のときに一回行ったことがある近所の蕎麦屋にいってみたら、意外にもここがめちゃくちゃうまかった。ただし、、うまい蕎麦屋恒例、食べ方の講釈付き。不愉快では全くないのだが、通訳するのは面倒であった。さておき今後客人が来られたときはここにしよう。起床時間がおそかったので、だらだらしてたら出発時間。それにしても日本の駅は音楽家にやさしくは設計されていない。平地はなんてことないんだが、やはり階段、ハープはなかなかたいへんだ。もっとバリヤフリーを徹底してほしい。キッドへ。昨日、照明機器のファンの音が相当うるさかったので、大友さんとsachikoさんにクリップライトをもってきていただいて、キッドの照明も別系統のにしてもらって、対策する。すごい静か。初日に気付いておくべきだった。たまにはまじめに記述しておくと、1、全員 2、マット、sachiko M、僕トリオ 3、マーク 大友デュオ 4、ロードリ 杉本デュオ でした。いずれのセットもすごくよかった。耳の在り方がいつもとまったくかわっていくような気がする。最後のセットは白眉。杉本さん、なんて形容していいのかよくわからない。音の気配、のようなものだろうか。ただ、演奏中、道路から若人が合唱する声がきこえてくる。こういう時どうしたらいいのか非常に困る。鳴っている音といえば鳴っている音だが、それにしては自己主張が強すぎる。し、止めにいくと止めにいったという行為にスポットがあたってしまうような気がしてどうも居心地わるい。が、多分ほっとくとずーっとやってるだろうとおもって、意を決して交渉しにいった。すると案の定、キッドの目の前で屈強な大男たちが円陣を組み、肩を組んでなにかの応援歌のようなものを咆哮しておる。身の丈2メートル、顔と首の太さが同じ、しかもアルコールも入っていてすごい形相だ。血気さかんなことこの上なし。ライブやってるからいますぐやめてくれと言うと、なるほど話はわかる、だが、おれたちは今やめるわけにはいかないんだ、この曲が終わるまで待ってくれ、とおっしゃる。彼らの場合、人生で一曲を演奏するのだろうから、「この曲」の切れ目はすなわち永遠に来ないと判断、即刻中止を要請、相当な殺気をかんじたものの、心ある若人もいたのでなんとか落ち着いた。若さのエネルギー溢れるのは結構なことだが、近隣の迷惑を考える冷静さも持ち合わせていただきたいものである。