エリック違い

昼間は原稿書き。例によって締め切りを一週間近くすぎて提出。ライブは8:30からにもかかわらず、なぜか3時入りだというのではやめに出発。今日の演奏は、ジャン=リュック・ギオネ、ベルトラン・デンツラーと僕、という編成。今回は最近ジャン=リュックがみつけてきたというスクォットで、二年前パンクに犬をけしかけられた経験を思い出しかけたが、ここは演劇をやってるひとが運営しているようで、殺伐としていつつも落ち着いたかんじのよいところだった。リハといってもとくにすることはなく、場所だけ決めてあとはキッチンで談笑。今度ヒバリから出る、と言ったきりのびのびになっていたジャン=リュックのCD、”Tirets"のジャケット等を打ち合わせなど。ライブはおもしろかったなぁ。この二人、なんとも説明しがたいが、たいへん不思議な音楽をやっている気がする。普通に吹いているんだけど、サックスを演奏しているというよりサックスを通して空間をならしているかんじだ。ちなみに、数日前までコントラギターデビューはもっと練習してから、というようなことをみなさんに言っていたが、あんまりおもしろいので結局この日ライブで弾いた。低音のハーモニクスが強力。終演後、ジャン=リュックにこちらがエリックだよ、と紹介されたので、ハーディー・ガーディーのコルディエさんかと思ったら、ラ・カーサのほうだった。Eric La Casaはたいへん面白いフィールド・レコーディング作品を数多く発表していて、ジャン=リュックのパイプオルガン作品の録音もしている。もっと気むずかしそうな人を想像していたのだけれど、好青年、というかんじの方だった。いろいろはなしているうち、現在密かに計画中のとある企画に参加してくれることに! 企画の核となる人物にまだ一言もはなしていないので話を進めていいのかどうかよくわからないが、鍵となるコンセプトはエレベーターである。