nu

戸塚君が雑誌を刊行した。誌名は『nu』。対談、インタビューのみで構成された潔い内容。特定の場所や人物が独自の関心事を追求する過程において、どのようにして求心力となり、またどのようにして攪乱する力となったのか。近年の東京における「シーン」なるものを、固定された時間/空間として定義するのではなく、当事者自身のことばによって、生きた運動体として捉え返す、意欲的な編集。僕も大友さんへのインタビュワーとして執筆してます。
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http://nununununu.net/


見落としていた黒沢清作品『DOOR3』を観る。現代日本の都市が舞台で主人公はキャリア指向の保険勧誘員という設定において、古典的な風格すら漂う純然たる怪奇映画をつくってしまうウッカリぶりに脱帽だ。黒沢、小中という恐怖の職人によるさすがの傑作。