オフサイトでEKEのライブ。作曲ものが5曲と即興1曲だが、あれもこれもできますという内容ではなく、彼らの一貫した姿勢が浮き彫りになるとてもよいプログラムだった。僕はここ最近、これからはドレミファソラシドだと密かに狙っていて、a bruit secretの"compositions for guitars vol.2"に提供した曲( http://www.abruitsecret.com/english/guitarcomp2_(eng).htm )はその習作というつもりも後付けながらあったが、今日演奏された杉本曲は共通するコンセプトを持ちつつさらに先をいっていて、やっぱりすごいなぁと思うと同時に悔しくもあった。一回ヴァイオリンが転調したってここで書いてもだれも興味がわかないとは思うが、あの時間のなかで体験するとそれは非常に存在感のある出来事なのだ。進君がひとりで演奏した木下曲は、ハイハットのパルスが長く続き、後半ハットのオープンとキックが一回ずつ、という趣向だったと記憶しているが、以前キッドアイラックでの植村さんとのデュオのため僕の作った曲に、木下君はそのライブをみていないにもかかわらずかなり似たものがあって、べつに話を摺り合わせたわけでもないのに興味が同じ方向を向いてるのかなぁとおもって興味深かったです。なんにせよEKEのおふたりおつかれさま。「春のリサイタル」とのことでしたが、またやってほしいです。終演後は例によってひょうきんなはなしをして、それから中華屋にいって、帰りがけJRは止まっていたようだが僕は西武新宿まで歩いて、最寄り駅からの終電はなくなっていたので一駅歩く。コンビニに寄ったら3月いっぱいで閉店と張り紙がしてあった。そしてそこはアルコールを取り扱っていないコンビニで、げんなり。帰って、ムンズの竹野君の別バンド、ソウル兄弟のマスタリング。DATとテープ、マスターが二種類あるのだけど、DATのほうはライン録りでちゃんと収録されてないチャンネルがあって、テープのほうはレベル設定が適当だったのか全編バーストしてるというかなりハードルの高い仕事である。ほんとにCD化を前提に録音していたのだろうか??いろいろ試したあげく、テープのほうだけを素材にアースバウンド路線で行くことにするが、しかしむちゃくちゃかっこいいわ。後半ほとんどノイズバンドと化しつつロックの息づかいが聞こえてくる。すごい。本人たちがどう思うかちょっと心配ではあるが。