一週間

大阪、神戸、京都に行ってきました。


土曜


新宿からバスで大阪へ。中央道ははじめてだったが、山につもった雪のせいもあってか東京発のやつより窓からの景色がよい。車内で中島ミカの新譜をきいていたが、前ののほうがよかった気がする。約8時間の旅路を経て大阪へ。心斎橋で江崎さんと待ち合わせる。地元であるにも関わらず、やはり改札から出ると逆方向に歩き出す。自分はいつも逆方向に行ってしまうから、思ったのと逆の道を選ぼう、と決めるとやはりあらぬところへ向かってしまうらしい。一昨年の12月ウィーン勢と行って以来ご無沙汰だったFUTUROへ。磯端さんとトリオ。この日はレンガ倉庫で小島剛、大谷安弘デュオがあって、ブリッヂでPOOLという企画があり、集客はまぁ2,3人だろうと踏んでいたが、藪内さんが近所の飲み友達などに電話で招集をかけてくれて、そんなに寂しくなかった。しかも演奏時間外は藪内さんのおもしろトークにより、やけにアットホームなグルーブが生まれていた。演奏が終わったとたん、薮内さんから、殺す気か!とツッコミが入る。かなりいい演奏だと思われるので録音をじっくりきいてみよう。ライブ後、ブリッヂに寄るという目論見もあったが、もうみんな打ち上げに向かったということだったので、江崎さんと二人で今夜泊めてもらえることになっている西川君の部屋へ向かった。道案内役であった江崎さん、何度も来ているにもかかわらず、やはり駅からの道のりにおいて大幅に遠回りし、這々の体で辿り着いた際には、西川君の部屋がどれかわからず途方に暮れたことはもはや記すまでもないだろう。なんとか西川君不在の西川邸のドアは開いたものの、部屋がやけに暗い。スイッチを探し当てても電気は点灯せず、テレビなどの電源も入らない。もしやと思ってドアに挟まった封筒を携帯電話のあかりを頼りに見てみると、やはり東京電力から届いた電力供給停止の通知だった。このアパートはほかにも何人か友人が住んでいるのだが、この日に限ってなぜか全員不在。しかたないので、江崎さんと暗闇の中、魚肉ソーセージとビールによるささやかな宴会を開いた。次第に目が慣れ、暗いのはなんてことなかったが、寒いのはどうにも耐えられず。暖まるため、iPodゆうこりんのオトコのコ、オンナのコを聞きながら踊ったり、ギターをひきながらいま我々が置かれている状況を悲観的に分析する歌を作ったりしたが、よけい寂しい気持ちになった。結局、お土産のつもりで買ったビールをすべて空けた頃、西川君がかえさんにタクシーで送られ帰ってきた。ほぼ眠った状態でゾンビのようにしか見えなかったが、電気の件を伝えるとピョコンと飛び起きた。明日も早いらしいので寝なければいけないはずだが、おれは友達に今しなければならない大事な話があんねん、すぐ帰るから、と言い残して近所の友達の家に出かけていったが、そのまま帰ってこなかった。おそらくその家で寝てしまったのだろうと推測されたが、さて、結局われわれが途方に暮れているという状況は変わらず。ワラをもすがるつもりで梅田君に電話したところ、用事を抜けて帰ってきてれた。なんともお礼を申し上げてよいのやらである。で、梅田君の部屋に移動。ウィスキーなどをのみほどなくして僕は寝たが、江崎さんと梅田君は朝10時頃までしゃべっていたらしい。


日曜


今日は朝11時から夜中の5時頃まで50人連続ノイズをやるというスゴい企画に参加だったが、起きたときには案の定江崎さんの出演時間にギリギリ間に合うかという時間である。急いで飛び出したところ、もう書くのもいやだが案の定道に迷い、駅まで遠回り。久々の神戸である。会場である音屋というライブハウスについたらちょうど岩崎さんが演奏していた。音が太い。小島さんの演奏を見るのは久しぶりで楽しみにしていたのだが江崎さんと順番を変わっていたので見られず、残念だった。で、江崎さんのソロ。なかなか気の入った演奏だと思っていたら、鼻血が止まらなくなっていたらしい。床に血痕がついていたから相当な量だったのだろう。YUKO NEXUS 6さんとコーヒーを飲みに行ったら、猫の交尾に出くわした。ケーキ、そして一貫楼の肉まん。YUKOさんは相変わらず面白かった。ユーモアというより、ほんとに頭のおかしい人にしか見えなくなるところがすごい。江崎さんは気分が悪いといって早々に帰宅した。僕のソロは、いちおうノイズで、ということだったので、いつも通りアコースティックのセットで最初のほうホワイトノイズを演奏。モニタの明かりのせいで端からみるとオカルトなものに見えていたらしく、YUKOさんに、ヨーロッパには宇波君に殺されたい女子がいっぱいいるはずだ、という感想をいただいた。殺したくないなぁ。NMAに行ってたころ一緒だったみなさんに一度に会えて楽しかった。稲田さん、水谷さんと丸玉食堂に行ってみたが休み、仕方ないので天一へ。今夜はトランペットの山本君の家にお世話に。駅の改札まで向かえに来てくれた。ビールをのみつつ、ショイシャブ東京に来れないかな、というはなしなど。明日おきてから練習しようということで早めに寝る。


月曜


今夜は、山本君と江崎さん、そして大原さんのスカバンドのメンバーだった喜多村さんというオルガンの方のバンド、POPOにゲスト参加するので、リハをしたかったのだが結局10時間以上寝てしまってあまり時間なかった。それでも音源を聞きつつ練習。大原さん追悼ライブにおけるスカバンドの録音を聞かせてもらったが、これがかっこよかった。やはり関西のこのへんのミュージシャンはみんないいなぁ。バンドやりたい熱が高まりました。ちなみに僕は江崎さんと一緒にやることが多く、あの方の音ももちろんすごく好きなんですが、同じトランペットでも山本君はまたぜんぜん違って力の抜けたいい音であり、それこそロックステディものなどを吹いてもらったら最高だ。そういえば大原さんのスカバンドがリコ・ロドリゲスとツアーしたことがあったんだそうだが、是非録音をきいてみたいものだ、が、なにも残っていないそうである。しかし山本邸はアナログシンセやスチールギターフライングVなどいろいろあってうらやましいかぎりだ。JRで京都へ。アンデパンダンに着くと、珍しく江崎さんのほうが先で驚いた。喜多村さんもオルガンを抱えて到着。サウンドチェック後、喫茶店「スマート」にて入念な打ち合わせ。本番、けっこう間違えまくったがかなり新鮮なライブだったです。スカのカッティングは面白いな。またこういう機会があるといいです。こないだ射手座でのライブを企画してくれた藤井君もきてくれて、そして泊めてもらった。夜中に贈る言葉を歌ったり、ひとり人形劇をやっていたような記憶もあるがあまり定かではない。あとバスラッチの山本君と電話ではなした。


火曜


朝はやめに出発。藤井君ありがとう。夕方から東京で打ち合わせ風なものがあったのでヒヨって新幹線に乗ってしまった。僕もスペシャルチケットが使えればいいのだが、なかなかハードルが高い。国分寺にある立ち食いうどんの名店、昆にてかま玉辛子大根をいただいた後、帰宅。30分後にまた出発。夕方、高田馬場駅の改札越しにて、一瞬だけ天狗に会い、ブツを渡す。


水曜


バイトにいって、そのあとオントンソンに納品。キャプテンも登場。花粉症用マスクのサイズのはなしなど。その後、泉君と飲み会ではなく、打ち合わせの席で飲む。意外にも要領を得たはなしになる。また一歩野望に近づいた!


木曜


録音など。


で、明日の金曜は木下君と進君のバンドEKEのライブにいきます。


3月18日(金曜日) <EKE 春のリサイタル>
開場/19:30 開演/20:00
料金/1,500円 + ドリンク代(200円?)
場所/代々木オフサイト(03-3341-5557)
http://www.japanimprov.com/offsite/offsitej/


出演/EKE:木下和重、進揚一郎
演目/『music for violin & percussion No.1 (to EKE)』 作曲/杉本拓
『cComposed Improvisation for Snare Drum Alone』 作曲/ジョン・ケージ
『One6 / A』 作曲/ジョン・ケージ
『SHIFFLAH』 作曲/進揚一郎
『di sign』 作曲/木下和重
『Duo Improvisation』


なかなかすごいプログラムだ。