ボストン

朝8時、バッファローを発つ。ボストン茶会事件で有名なボストンへ。車で半日かかると言われていたが、ショーンの見事なハンドルさばきにより結構はやめに到着た。町並みがイギリスっぽくてなんとなく落ち着く。会場はゲーテインスティテュート、かなりロイヤルな建物である。セッティングを終えて地下鉄で中華街 へ。英語のあまり通じない中華屋にいったところ、これがさすがにおいしい。だが如何せん量が多い。全員完食不可能なうえ、途中から合流したマルガリタも食べられないというし、時間もギリギリだったので帰ろうとしたら、やたら遅かったので都合よく忘れられているのだろうと思っていた麻婆茄子がでてきた。これは無理なのでさげてほしいと頼んだところ、店長らしき人物にすごい形相でダメだ食べろ、金は払えといわれ伝票を叩きつけられる。何食わぬ顔で茄子の分に線をひき、伝票を書き換えるショーン。お金をおいて出てきてしまったら、うしろから店長が追いかけてきた。両手に青竜刀こそ持っていなかったがものすごい剣幕である。警察をよぶぞ、と言われたところ、ちょうど近くにお巡りさんがいたため足止めを食らう一行。だがお巡りさんは4ドルという額をきいてやる気をなくしすぐ解放。足早に立ち去り駅についたところ、ショーンがセットリストを書いた紙を忘れてしまったという。しかもそれは自分の名刺の裏に書かれていたという。どうやら名前も住所も割れてしまったようだ。小額とはいえ食べ物の恨みはおそろしい、ショーンのドアがノックされないことを祈る。会場へ戻るとけっこうお客さんもはいっていて、グレッグ・ケリーやボブ・レイニーの姿も。こないだニューヨークであぶらだこのTシャツを着ていたら、グレッグが気になるらしくてそのバンドについて教えてほしいと言われる。ボストンのみなさんはコラプテッドの大ファンだそうである。あと、web-criの野々村さんの話をした。このあたりのライブをよく見にこられていたそうだ。ライブは小編成のセットをいくつか。こういうほうが集中できる。ショーン、中村、宇波トリオはいい組み合わせなんじゃないかな。またやりたいです。面白かったと声をかけてくれた人物があり、名前をたずねるとVic Rawlings氏だった。チェロ奏者だが、スピーカーをつかった自作楽器のようなものも使っていて、まえザヴィエとスピーカー企画について話していたとき見たこともないくせに勝手に名前を挙げていたのだった。ザヴィエ、梅田君とのトリオ音源を送る約束をする。今回はボストンのミュージシャンとの共演はできなかった。いい町だったし、また機会があったら来てみたい。ドサまわりからはもう引退したいけど。夜中にバーへ。どうも疲れが抜けず飲むとすぐ眠ってしまう。