MUMU、お知らせ、日本シリーズ

誕生日だったということもあり、自分にプレゼントという気持ちで、やや間違っている気がしないでもなかったがMUMUのライブを見に行ったところ、これがまた圧倒的にすばらしい演奏だった。どうも作曲の複雑怪奇さとテクニカルな面だけが取りざたされてしまうようなきらいがあるけれど、植村さんは、音楽でできることは音楽だけだという強力な信念をもって、20世紀の音楽が抜け出そうとやっきになっていた「音楽を構成する要素はリズム・メロディー・ハーモニーである」という理念にあらためて真っ向から取り組み、事実、その枠組みを格段に押し広げたうえ、エンターテイメントとして成立させているという、ほんとに稀有だけどこの上なく真っ当な音楽家だとおもう。あえて領域分けすると、プログレでもフュージョンでもなくて、ポピュラー音楽、じゃないかなぁ。あるいはイージーリスニング。これ、最大限の賛辞として言うのだけど、音楽の向こう側になんにもなくて、なんの意味も伝わってこない。なので、自分が音楽に感動している、という実感がダイレクトにある。まぁあと単純に、異様な難易度の曲を楽しげに演奏している三人をみるのはなかなかいいものです。MUMUは毎月ライブをやって、そのたびに新曲を書き下ろしているが、お客さんの数はしゃれにならないくらい少なくて、しかも減る一方、いずれゼロになってそれから死人が寄ってくるのではないかという状況のもよう。これは実にもったいないことだ。このままではあの三人は力尽きてしまう。次回は11月26日なってるハウス、ワンマンだそうで、これはお勧めしたいです。
http://www.cooktone.com/k-skmt/mumu.html


そういえば、植村さんが杉本拓作曲作品を叩きまく・・らないコンサートが来月あたまにあります。

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11月6日（日）

作曲シリーズ　Vo1
「杉本拓作曲作品集」


杉本拓　composition
植村昌弘　drums
宇波拓　guitar/computer
大蔵雅彦　bass clarinet
古池寿浩　trombone
徳永将豪　alto sax


開演18:30
前売￥2000/当日￥2200＋1ドリンク


明大前キッドアイラックアートホール
（03-33322-5564）
http://www.kidailack.co.jp/

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杉本さんは最近また曲調がかわってきていて、なにが起こるかわからない面白さがあります。お見逃しなく、と主張したいです。自分も含め、このあたりのひとはすでに力尽きたまま這いずり回っているという感がある。


そういえば日本シリーズの結果、一部の友人が困った状態になっている。ひとりは「俺は阪神が好きなだけで野球なんか嫌いなんだ」「パ・リーグなんてなくなればいいんだ」と取り乱し、ひとりは「僕たちファンが悪かったんや・・・」と自責の念に苛まれているようである。心を強くもってがんばってほしい。