神の左手 悪魔の右手

神の左手 悪魔の右手』を観た。水曜日だったので1000円で入れたのはよかったが、なんとも志の低い映画のようにおもえてしまって残念ながら楽しめず。楳図作品を映画化するという以上、強大なものを相手にするのだという覚悟があっていいはずだが、真面目に取り組んでいるのか不安になってしまう。血糊が血糊にしか見えないのは恐怖映画として致命的ではないか。理由もなくとんでもない怪異がおこる映画は面白いけれど、それは背後に人知を越えたなにかがあることを感じさせてくれるからであって、これだとただの説明不足だし、どうも役者さんが戯れているようにしかみえなくて、せっかくの田口トモロヲの怪演も浮いてしまっている。
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