LAUSE

hibarimusic2007-09-24

『一万年、後....。』の上映がおわり、ホース3連続ライブも終了。充実した日々でした。ホースはライブハウス、映画館、大学とずいぶん異なる環境で演奏しました。いずれも相当デッドな響きでしたが、むしろそれぞれが点として聞こえておもしろいという意見をいただいて、参考になりました。あと、泉君に追う部分が大きいですが、すべて譜面通りに演奏しているはずなのに、ただ予定調和にこなしたというかんじがする時が一度もなく、なんともスリリングなバンドだなぁと再確認。ライブの前後にあったメンバーの信じられない行動のほうがさらにスリリングでしたが、書き記すと辛くなりそうなのでやめておきます。どうやらわれわれに団体行動は難しいのだということはよくわかりました。仮に海外ツアーとかやったとしても、おそらく空港までたどり着かないでしょう。

識者からしたらなにをいまさらと思われるかもしれませんが、すっかりブラックメタルにやられています。きっと面白いに違いないと思いつつ、CD屋さんでの嗅覚がまったく機能しないため、ユニオンメタル館に行ってはただ棚を眺めてすごすご帰るということを数日繰り返し。ホースのリハと本番の間に時間があったので、メタルにお詳しい泉君に付き添ってもらってお茶の水ユニオンへ。新譜にはすべてコメントがついていたので、とりあえずすべて読んでみてからいくつか購入してみたところ、どれもすばらしくて圧倒されました。こういう人間性を否定した音楽はやはり好きです。特に気に入ったのはDEATHSPELL OMEGAというフランスのバンドと、TAAKEというノルウェーのバンド。前者は、プレグレっぽいといったらなんですが、曲構成がかなり異様で、崇高なかんじすら覚えました。後者は残忍なサウンドながら、メロディーに北欧フォークっぽいところがあって、これまた異様です。あと、ブラックではなくプログレッシブ・デスのようですが、スウェーデンOPETHもよかった。自分が渦中にいたらまじめにならざるをえないんでしょうけど、隣接したジャンルがお互いを否定しあっているのを遠巻きにみているのもまた一興。

さて、明日火曜日25日は六本木スーパーデラックスでBilly Roisz, eRikm, dieb13による音と映像が信号上で入り交じる他に類をみないコンセプトのバンドLAUSEです。ライブでみないと意味が半減してしまうとおもわれるので、ぜひお越しください。Billyと中村としまるさんのデュオユニットAVVAもでて、それから、オペラ南十字星(飯田克明、杉本拓、中村としまる、宇波拓)が韓国公演以来久々にあります。この日、飯田さんの詩集が世に問われるという怪情報もあり、また最近空前のリリースラッシュだったので、物販スペースも面白いことになっているのではないかとおもわれます。それから、混乱を招いてしまってたいへん恐縮なのですが、開場/開演時間、いくつか異なる情報がまわってしまったようです。申し訳ありません。でている情報のなかでいちばん遅い時間にあわせて、開演時間は20:30の予定です。よろしくお願いいたします。
http://hibarimusic.com/?p=119

Lauseのメンバーはそれぞれ映像作家でもありまして、土曜日にはGRIDで上映会を行います。詳細はこちらです。
http://d.hatena.ne.jp/GRID605/20070929
ぜんぶで11作品の短編映像。充実したプログラムですので、こちらもぜひお越しいただきたいです。会場の都合上、予約制をとらせていただいておりますが、info@hibarimusic.comにて承っております。