リュブリャナ

朝トゥープ氏と朝食をとってから散策。市場に行ってみたらみたことのない野菜があってなかなか楽しかったが、あとできいたらそこはもうすぐ駐車場になることが決まったらしい。昼頃大友さん到着。昼食後、別行動で私だけまた昨日行ったレコード屋へ。インスピレーションだけをたよりに10枚ほど購入。面白いものがあったら角田さんにお聞かせしたいものである。ライブ前、昨日とおなじ郷土料理屋へ。ここは馬が名物らしい。大友さんは馬のグラーシュ、私は豚のグラーシュを。なかなかいける。トゥープレクチャーにつづき、大友さんと私のデュオ。大昔にBIN SPARKで10分くらいやったことがあるが、長時間二人で、というのははじめて。生音からPAからでるノイズまでやたらとレンジが広く、会場の響きもよくて私としてはとても面白かったのだけれど、終わった直後に客席から人が消え、水を打ったような静けさがおとずれたためなんとも不安な気持ちにもなった。このあたりは11時になると店も閉まってしまうらしく、とくに打ち上げなどもなく帰宅。しかし会場から宿泊先まで徒歩30秒というのはほんとに助かります。

一夜明けて、夜のレクチャーへの不安とともに目が覚める。昨日、散策中に見つけて気になったレコード屋があったので、昼食後、デヴィッド・トゥープ大友良英両氏と買い物にいくというなんとも言いがたい状況に。楽しかったが、このレコード屋、見かけによらず値段がべらぼうに高く、値札のついてないものをみせると50ユーロだとか60ユーロだとかふっかけられるので、シングル盤一枚のみの購入にとどめる。昼食後、部屋にこもって手遅れ感もありつつレクチャーの準備。大友さんのレクチャーは、フリージャズやテレビ音楽を極個人史的に紹介したもので、大友さんのルーツと今の活動がどうつながっているのかがみえて、とてもよかったとおもいました。自分のレクチャーは、今自分が興味がある音楽家の活動について、ざっくばらんな作品分析をしながら紹介するというのをしてみたのですが、やはり英語でソロでしゃべるのはしんどいです。言葉に詰まったときにそれにあたる言葉がさっぱりでてこないのがつらい。ずいぶんとっちらかってしまったけれど、リュブリャナの方々にこういう視点もあるという程度のことはお伝えできたかも、という程度に自分をいい聞かせられる位には場がもったかと思いたい。例によって打ち上げはないのだが、空腹だったのでボスニア生まれのファーストフード…名前を失念したが、パイ生地にひき肉がはいってるみたいなやつをたべにいった。数人で外で食べただけで寒かったが、なんか学校の帰りみたいで楽しかったです。

というわけで、これで今回の欧州での業務は終了。一晩寝て帰国します。山積みになった宿題に対面するのがおそろしいです。

なにより来週のヴァンデルヴァイザー特集にぜひお越しいただきたいです!
http://wandelweiser.hibarimusic.com/