R.H.の手記

世界でも珍しいイリ・トルコ語の最後の使い手としてCNNのインタビューを受ける。昨今の国際情勢の所感を述べた後、やんわりとアメリカの現政権批 判。イリ・トルコ語だったので何を言ったのかわからなかったらしい。若松音頭で喜んでもらう。失われつつある世代だということを実感したが、意気投合し たスタッフ全員を家に泊めることにする。ディナー中床下の奴隷達に疑似ラップ音を鳴らさせ、毛唐共を大いに震え上がらせる。指示を間違えたのか、何人か は梱包されている。パイプをくゆらし、東西の恐怖観の相違について思いを巡らす。恐れおののく女性キャスターをVIPルームといつわって折檻部屋に案 内。他のスタッフには母方の祖母の訃報が入ったのでひと足早く帰国したと告げる。クルー達が変に逃げ惑ったせいで地軸が乱れ常世(とこよ)への扉が開い てしまう。クルーはみんな吸い込まれてしまった。向こうで普段の十倍の力が出せるようになってむしろ喜んでいるのではないだろうか。ともあれ、朝食代が浮いた。翌朝、奴隷達のバレーボールチームの町内大会必勝を期して一人ひとりに眼球キス。