『わたしのグランパ』は明日で終わってしまう。畠山さんと待ち合わせて見にいく。正直なところ、映画としてはほんと、しょうもない。思わせぶりなだけで無意味なカット割り、全部未消化なままの各エピソード、中途半端なキャラクター設定。が、それでもこれはひょっとしてなにかあるんじゃないか、と思わされてしまうのは、ひとえに主演の菅原文太石原さとみの魅力でござろう。石原さとみ、この人の魅力はきっとこんなもんじゃないだろう、という印象だったので、デビュー作としては悪くはないのかも。また、畠山さんはしきりに、文太はこれからどんどんよくなるハズだ、と力説していた。見終わったあと、「海峡」でふたりで飲んでたら、となりに会社の先輩後輩とおもわれるスーツ姿の若者二人組が座っている。先輩らしき方が「傷付いてるヤツがいたら声かけてやんだよ、たとえそいつが鬱病であったとしても」という正論だかなんだがよくわからない主張を大声でしていて、後輩はついに「お前に説教される筋合いはない」と吐き捨てて席を立ってしまった。からあげがたくさん残っていて、もったいない。いただいてしまおうかとおもったら、店員さんにすぐ片付けられてしまって、悲しかった。畠山さんは東部練馬なので、新宿から山手線で池袋にでればよいのだが、さびしんぼうなので西武新宿線で馬場まで一緒にきてくれた。