高校時代からの友人、角田君に輪ゴムを使った手品の練習を延々やらされる悪夢で目が覚める。どうやらいまだ牛乳忍者の呪縛から解き放たれていないらしい。グラハムに別れを告げ、ロンドンへ。高速でまたしても大破した車を目撃した。午後からsound323でライブ。アーストホワイルのジョン・アビーやメタムキンのジェローム・ノタンジェなど、なぜロンドンで?というひとびとが見にきてくれていた。あ、あと、またしてもスティーブ・ベレスフォード氏。演奏はパンク度やや上昇。パブで軽く飲んだ後、LMCフェスティバルを見にいく。だれだかよくわからないミュージシャンやらダンサーやらが総勢50人ほど出演し、キース・ロウと大友さんがオーガナイズするという謎の企画で、なにがおこるのかだれもわかっていないらしいという事前の噂がはいってきていた。ユーストンの会場につくと大友さんが表にいたのだが、見るからにやつれている。多分、クラス替えしたその日に学芸会とかそういうかんじなので、気苦労もそれなりだろう。ホールにはいってみると、全員同時にステージにあがっていて、全員同時に演奏しておりました。さいしょのセットは混沌としていつつもながれが決められているな、というかんじがわかってしまって、どうも中途半端なかんじが否めなかったのだけど・・・セカンドセットと、特にアンコールはほんとうに感動しました。おそらくほとんど全員、まわりの人がなにをしているのか、それどころか自分がなにをしていいのかさっぱりわかっていない状態のまま、言葉はわるいが垂れ流していて、そのままメルトダウン。メンバーも高校生からロル・コックスヒルまで各種取り揃えられていたのだが、完全にディスオーガナイズドなのでどこかのポイントが突出してしまうことなく全体のグラデーションの一部となりはてていた。量で溶かす、というのは盲点だな・・・。賛否両論というか、絶対否の方がおおいとおもうし、実際終わった後肯定的な意見はあんましきかなかったけど、いやーすばらしいとおもいますよ。失敗なのか成功なのかさっぱりわからない。ということは、これまでの軸ではなんとも判断しがたい地平が垣間見えていたということではないかと思われます。チャレンジです。ロンドンには、笑笑やさくら水産で打ち上げ、という習慣はないらしい。大友さんとふたりで中華街にくり出し、夢とロマンについてかたりあう。