朝、桃さんと近所を散策。栄えてないところのほうが家とか川とかがきれいでいいな。無軌道な若者たちもるぞ。Fylkingenまで歩いてみる。TAPEのふたりが片づけをしていた。倉庫にBuchlarのシンセがころがっている。さわってよいというのであそびまくってみたが、適当にパッチしてるだけで次々にスゴい音がする。これ、たぶんここで演奏している電子音楽作家の方が実際につかっていたものだ。ただまぁ音が太すぎて、ユタ君の枯れた音がききたくなる。そういえばアルスエレクトロニカはどうだったんだろうか。しばらく遊んで、それから地下鉄にのってどこかへ。昨日の昼からほとんどなにも食べていなくて結構フラフラしていたのだが、マークはやたら元気でしゃきしゃき歩きやがる。一日一回フライドポテトとかでもぜんぜん平気だしナァ。マシーンか?偏屈なおじさんがやっていて、マッツ・グスタフソンと縁が深いというレコード/古本屋にいってみる。店の名前は難しくておぼえられなかったが、その筋ではよく知られた店らしい。奥でライブなんかもやったりしいてる。マーク、昨日もらって、いやぁこんなにすばらしいプレゼント、信じられないよ!とかいっていたCD、舌の根も乾かぬうちに売り飛ばしていた。だんだんこの男の本性がみえてきた。旅行記を書くためストックホルムおしゃれスポット巡りをしなければならない桃さんを置き去りにして、僕とマークは空港へ。今度来る奇怪があったらもうすこし長く滞在してみたいものだ。一泊二日だとドロドロしたものがぜんぜんわからない。ロンドンに着いのは夜の9時頃だった。さてマーク、車駐車したのどこだったっけなぁ、とか言いさらす。無論、駐車場は広大だ。なんとなくあたりを付けたところもことごとくはずれ、二人で荷物をかかえてうろうろする。9月でも夜のロンドンは冷える。最初に探したところのとなりのエリアで車を発見した時には既に二時間が経過していた。とんだエピローグがついた。マーカス邸にもどりノックするとダニエルが仰天している。僕も明日かえるとばかり思っていたそうで、泥棒かと思ったらしいが、ノックする泥棒はいない。