hibarimusic2004-03-06

フリーマーケットがでるというので、アミちゃんと行ってみた。意外とゴミ率が低く、掘り出し甲斐はなさそうだったが、僕は食べ物の商標などを切り抜いて集めてあったコレクション・ブックを購入。アミちゃんはドイツ語で書かれた日本料理の本を買っていた。それから、としさんと昨日の中華屋で待ち合わせ。あえてラーメン屋扱いしてみる。それから楽器屋に行って・・・・買いました、コントラギター。うれしいよぅ。ホテルにもどって部屋でしばし愛でる。それから会場でリハ。フェスのトリは、ボリス・ハウス、ラディアンのマーティン・ブランドルマイヤー、キャプテン、アミちゃん、そして僕というセットである。生だけでいいかんじ。リハ後、アミちゃんとまたしても市内観光。ウィーンはちょっと観光に力を入れすぎだ。広場の真ん中にあるでかい銅像をみて、ヨーロッパの昔の偉い人は背が大きかったのか、と一人膝を打つアミちゃん。建物や門が大きいのもそれで納得がいくという。斬新な歴史観だ。自然史博物館というところにいってみた。鉱物や化石のレプリカなどをみてるうちは普通に楽しかったのだが、剥製フロアに足を踏み入れるやいなや冷静さを保つのが困難に。早い話が動物の死体である。だが、よほど腕のいい職人さんだったのだろう。特に鳥類など立ち姿にやけに気品がある。しかも量がすごい。見渡す限りのどうぶつたちだ。大きいどうぶつコーナーはさすがにちょっと怖くて、キリンの首の付け根に繋いだ後があるのがちょっとご愛敬。あと、なぜか何もない部屋がいくつかあって、これもちょっと怖かった。それから、ひつじさんやうさぎさんなどが、かわいいおうちのまわりでみんな楽しく暮らしてる風にディスプレイされた部屋があって、ここが一番怖かった。類人猿コーナーに、ひっそり「ヒト」っていう剥製があるかなぁーとすこし期待したものの、さすがにそれはなかった。あと、なんでパンダの扱いがこんなに小さいの? 動物園では一番の人気者じゃないか。それなのにケースの隅においやられ、一頭だけ壁に頭をむけておかれている。生前、なにか悪さをしたのだろうか。泉君の考えた死後の世界は、死体のある位置において視覚だけが残る、というものだった。故に樹海で首つり自殺をしたひとはずっと木々が見えているらしい。そうすると、このパンダには壁がずっと見え続けていることになる。ともあれ、わりと閉館間近にきてしまったのであまり時間がなかったが、また機会を改めてどうぶつたちに会いに来たいものである。それから、ザッハトルテなるものを食べてみた。端的にいえばチョコレートケーキだが、これはおいしかった。濃厚かつ気品があるね。これならご飯何杯でもいけそうだ。さて、会場に戻ってライブ。杉本カルテットはひょうきん音楽だった。内橋、ヘルゲ、フランツトリオも久々にスピード感のある即興をみて、なんだか新鮮だった。フランツのドロドロしたかんじと後の二人のポップなところのバランスがいいのだろう。僕らのセットもやっててすごく楽しかった。キャップがオープンチューニングのスライドで、ボリスも結構フレーズを吹いている。「どこにもいかない演奏だった」「ウェストコーストジャズ風」などと評され、うれしかったです。最後はもちろん打ち上げ。みんなで食事をしていたら、DJタイムがはじまった。音がでかいナァ、と思っていたら、なぜかフランツがステージ上に。クォータートーントランペットをバリバリ吹いていたが、このひと、ほんとに巧いわ。アラブ音楽の演奏などもしているらしいが、ぜひ聴いてみたいものである。とおもっていたら、いつのまにかブルクハルトもステージ上に。真っ赤な照明をあび、ニヤニヤ笑い、あたりをキョロキョロ見回しながら弾きまくるその様にこの人の懐の深さをしる。チキン・ジョージ博士みたいだったな。とにかく楽しいことのいろいろあったフェスティバルでした。夜はまた秋山さんの部屋で飲んだけど、僕はずっとコントラギターを弾いていて、ほとんどしゃべらなかった気がする。