ディヴァイン

バスを乗り継ぎジェイソン宅へ。ジョセフィーヌと遊ぶ。ジェイソンに8mmを扱っている中古カメラ屋に連れて行ってもらったが値段は高め。チューリッヒ駅では無料自転車レンタルサービスを提供している。マッティンと二人で市内サイクリング。古い町並みが残っていると聞いて旧市街に行ってみたが、確かに町並みは古そうだが入っている店が完全に観光地化されているので特に感動はなし。教会に入ってみると中がショッピングモールのように改装されていた。お昼を食べるところを探しながら、マッティンにリストランテ・アルザックとやらに連れて行ってほしいとせがむが、一生に一度でいいという。よく話を聞くと、私が五人分だと思っていた値段は一人あたりの額だった。かわりにスタ丼レベルに美味しいところに行こうというので期待したい。結局自分たちの興味と旧市街になんら接点を見いだせず、ロンリープラネットチューリッヒで見るべきところナンバーワンと記されていた教会にも行ってみたが改装中で塔には上れず。自動演奏楽器博物館があるというのでおもしろそうだと思ったがチューリッヒではなかった。ヤケになりお菓子屋さんにはいってチョコレートを20個買い、二人して道ばたで食べた。自転車のかごに放置してだれかが取るか観察してみたが完全に無視される。収穫は無しだがサイクリングは楽しかった。一旦ジェイソン宅にもどり、会場となるWIMへ。http://www.wimmusic.ch/ 名称を英訳するとファクトリー・オブ・インプロヴァイズド・ミュージックとのこと。その名の通り即興演奏家による組織でスタジオを所有しており、毎週火曜日にライブが行われているそうだ。虎の穴のようなものか。会場の豊穣な残響のせいかいささかアンビエント風に終止した前回とうってかわって今日のライブはかなりよかった。なにが起こっても動じなければストレンジなことはできる。会場近くのバーに飲みに行ったら主はディヴァイン風のおばさんだった。すでに酩酊しておりからまれる。羽目を外したマッティンが接触を試みていたが、後にジェイソンからあの方は男性ではないかと指摘された。