怪人

昨日のライブについて、フェルナンドはヒヤヒヤしたのは事実だが、企画者としてはこういうものこそが見たいのだ、ラディカルだった、と言ってくれる。演奏中、自分がなにかにチャレンジしている気持ちだったのも確かだった。直接話したかったな。次の機会があることを願おう。電車でパリへ。駅で迎えてくれたベルトラン・デンツラーは激ヤセしていた。本人曰くたいしたものではないそうだが、肝臓をやられ、アルコールと糖分を控えているということだった。地下鉄でles voutesへ。去年も一楽さん、木下君と演奏した会場だ。電源探しに四苦八苦している間にジャン=リュック・ギオネ到着。怪人の浮かべる満面の笑みに気持ちがほころぶ。"tirets"をリリースしてから会うのははじめてだった。仕上がりに喜んでくれているそうだ。よかった。絶賛発売中だがあまり売れた気配はない。ドライブさせたギターアンプで演奏するマッティン。陰りなし。ベルトランとジャン=リュックは至極相性がよい。以前にもこういう書き方をした気がするが、二人ともサックスそのものというよりサックスを通して空間を演奏しているような印象を受ける。故にいくら自分の意図しないことがおこっても現実として受け止めることのできる強靱さがある。ライブをみにきてくれたエリック・ラ・カーサと今後の野望について相談。