服部カーニバル

何日か前に新宿で『鉄人28号』を観た。『ごめん』の冨樫監督ということで膨らんでいた期待に違わず、少年の成長を丁寧に描いた快作でありました。CGロボのノッペリ感に活劇としてはいまいち乗り切れない部分があるのも確かだが、ここぞというところで役者さんのすごくいい表情が映っていいるのでどんどん映画に引き込まれてしまう。それこそ『ごめん』とおなじ感触がある。昨日は服部カーニバル。これにそなえてここ数日間はずいぶんギターを練習した。中尾さんのお宅でリハもやったが、行くたびにオープンンリールのデッキが増えていっている。さて、半年間の在米生活を終えたばかりのEVさんと馬場で待ち合わせ。ほんとうは早稲田のスタジオでリハをするつもりだったのだが、当日予約の個人練習をいれようと思ったら、その時間はスタジオは空いていますが用事があるのでダメですとよくわからないまま断られ、急遽代々木のスタジオに練習場所を変更。EVさんの新曲はユーミン憑依の度合いも増し、コード進行もタイミングもむつかしくて一筋縄ではいかない。ライブ、短く感じられたが振り返ると21曲も演奏していた。久々の伴奏ギタリストとしての演奏をかなり楽しむ。中尾さん作曲の「ありそでない曲」という題名の曲をやった。これはほんとにすごい曲だとおもう。聞いたことあるようだがどう考えても妙なフレーズ。しかもどこかでかかっていたらたぶん気にもとめないであろう自己主張のなさ。おそろしいものだ。虫博士は約一年ぶりながら空回りを恐れぬテンションの高さは衰えをしらず。何度もきいているはずなのにやっぱり笑ってしまう。EVさんは声も曲もやっぱりいいなぁ。憑依しているらしいユーミンに憑依し返す強度があるとおもう。7月に名古屋でもライブがあって、それは木下君も参加。楽しみである。打ち上げはIQの低さを競い合う実に刺激的な場であった。日常生活のコメディアン度をもっと向上したいと切におもってしまった。夜はEVさん共々服部邸におじゃま。おせわになりました。朝方、主のお目覚め前においとましたが、私の書き置きをEVさんが一字一句違わず書き写していたのがとても印象的でした。それから直で仕事。久々に東横線に乗り、前に住んでいた新丸子を通り過ぎて懐かしかった。