たいへんユニーク

閉店間際のオフサイトでなんとなく買ったペヨトル工房のカセットブック『上海星屑』をいまさら聴いてみたらこれが非常に素晴らしい内容だった。1920年代上海のスタイルで演奏するジャズバンドで、モダニズムの亡霊ものということですが楽しげなんだがいかがわしい雑然としたかんじがなんとも好みです。さて、フランスのジャン・パランドル先生からCD-Rが送られてきた。ザヴィエ・シャルルとジャンがけっこう前から街中や野山をマイクをもって駆け回りつつ、傍らで楽器も演奏するというプロジェクトをやっていて、去年の暮れにアテネで僕やニコスも混ざったのだった。定食屋や地下鉄、船着き場などいろいろ回って非常に楽しかったんだけど、録音されたものを聴くと風景が妙な切り取られ方をしていてたいへんユニーク。いつか日の目を見てほしいと思うがヒバリミュージックは現在創業以来の財政難、自らは動けないのがくやしい。