アレア

とっくに締め切りを過ぎ、さすがに冷や汗ものになってきた原稿の書きかけファイルを間違って捨ててしまっていたことに気づき、己の不甲斐なさをはげしく責める。近所のデニーズで作業するものの、店内の同じところを延々と往復し続けている紳士に気を取られ全く集中できず。話は飛ぶが、私の通っていた高校には放送設備が使われたためしがないにも関わらず放送室とよばれていた部屋があり、有象無象の溜まり場になっていた。天井裏から何年前のものかわからない弁当と中身の入った牛乳がでてきたり、「牛乳忍者」という同人誌を作ったりと毎日乱痴気騒ぎが繰り広げられていたわけだが、一時期なぜかアレアが流行し、みんながディメトリオ・ストラトスのモノマネをして奇声を発していたのは今となってはよい想い出である。なにが言いたいかというと、私は10代の頃からアレアが大好きだったのです。でもライブ盤アレアツィオーネは聞いたことがなかった。そのまま10年近い年月が経ち、つい先日サンシャインのレコード市でこれまた安く入手したところ、なんともはや素晴らしいアルバムでした。超絶技巧ジャズロックといえどテクニカルな嫌みがまったく無く、自由な息吹に満ちている。これぞバンドというかんじ。メンバーが並んだジャケットの写真を見るだけでその絆の強さが伝わってくるようでなぜかこみ上げてくるものがある。彼が生きていたら・・・と切ない気持ちになってしまうのは夜CSで観たタッチがたまたまカッチャンが亡くなった直後の回だったからなのだろうか。B面ラストのインターナショナルまで一気に聞き、また繰り返し聞いているうちに朝になってしまい、「シュガシュガルーン」を観てしまった。絵柄が特徴的で、やや棒読み気味の声優さんも味わい深くどうも気になってしまうアニメである。原稿は寝て起きてから書きます。ごめんなさい。