暗殺者

hibarimusic2006-06-21

昨晩、紹興酒を飲み過ぎたためか、朝起きてみるとベルトラン、マッティンともにダウン気味。一人で市内へ。昨日、扉が閉ざされた後にたどり着いたビルへ向かう。秋葉原のラジオデパートを猥雑にしたかんじ。階段の配置がややおかしくて、ラビリンス感を醸し出すことこの上ない。ところせましと電子パーツや電気製品や激安オーディオが並べられて、闇DVDや闇CDも売られているのである。みたかった映画のタイトルを書いたメモを片手に各店を訪ね続けていたら、諦めかけたころに棚の下からヒョイと出してくれて、感激した。一旦もどって、やや復活した二人とともに有名小龍包店、南翔饅頭店へ。さすがに美味しい。中のスープが舌に絡んでくるさまがなんともエロティックな味わいである。このあたりはあまりに観光地然としているため、ちょっと離れて散歩してみると、一区画歩かないうちにスラム寸前の街角があらわれる。ボロボロの木造家屋で闇CD-Rを売っていたり、どこが入り口かわからない建物にただ牛革靴と書いてあったりと、風情がある。さらに入り組んだところにジャンク市場通りを見つけて探検。摩天楼が建ち並ぶ中心地からちょっとずれるだけでこういう地域があらわれてくるという雰囲気は地肌でかんじてはじめて理解できることのように思うので、偶然にだけど来られてとてもよかった。ホテルに戻ってみると、今夜どうやらライブがあるらしい。しかし何時からかまではわからない、ということだったので、しばらく休んだり散歩したり。開演時間情報がたまに告げられるが、聞くたびに一時間ずつ遅れていくのがなんとも不安である。ホテル下のレストランでコーヒーを飲みつつベルトランと時間をつぶし、いろいろ身の上話など。ようやく、ライブは23時にはじまり、サウンドチェックはできないとの情報を入手し、会場に向かいながら今日一日の体力配分をやや間違った気がしてくる。雰囲気は改装後の高田馬場コットンクラブを思い浮かべていただきたいのですが、会場は曜日ごとに出演バンドが決まっている類のジャズクラブで、まさにジャズバンド演奏をご歓談のBGMとしてみなさんお楽しみ中。どう考えても場違いではあるが、たとえどんな場所であってもいまだかつて存在しなかった音楽を志してこそ誠意であろう。よくわからないがほかにももう一バンドでて、AM1:00をまわったころ演奏をはじめる。音楽を聴いていた人はまったくいなかったようにもみえたが、あれはいったいなんだったんだろうと後で不可解な気持ちになってくれるひとがいたとせめて信じたいものだ。内容はともかくとして、レーザーポインタっていうんでしょうか、赤い光線がでるやつ。上の階からあれを使って私の手をずっと狙っている人物がおり、いたずら心だと理解しようとはしつつも、終始、暗殺者に狙われているような恐怖感がぬぐえず、余計な冷や汗をかいてしまった。いいのかわるいのかはさっぱりわからないが、なにか貴重な経験をしたことは確かなライブでした。軽くごはんをたべて帰る。


そして、来週からの日本ツアーのお知らせはこちらです!
http://www.hibarimusic.com/j/event/mgdu.html
音楽についてだけでなく、金銭面でもかなりリスキーな面々であることが日が近づくにつれてどんどん明らかになっていきます。明日、新幹線を使うのかどうか会議をやります。ぜひ見に来てください!


泉君と僕が描いたおもしろいマンガが掲載された雑誌はこちらです。もう発送している模様です。ぜひ通販をご利用下さい!
http://nununununu.net/


特報です。杉本さんのslubmusicが新譜、ラドゥ・マルファッティの"tokyo sextet electric version"を制作したもよう。今回のツアーにも持って行けそうです。早送りで聞いては絶対に体験できない時間の流れが収録されています!