幽霊

朝一で国立博物館。二点あった幽霊画が印象にのこる。どちらも足がない。その後、ラピュタ阿佐ヶ谷で『牡丹燈籠』。こちらもまた足がない幽霊が下駄の音を響かせながらやってくる映画。長屋の人々がみんなそれにおびえているので、どうやらあれは現実に鳴っている音らしい。お露さんがなんともはかなげで美しく、かつ死人であることが明解なのがいい。同会場でそのまま『血を吸う薔薇』。これが岸田森じゃなかったらもっとひょうきんなものになっていたかもしれないが、とにかく顔力がすごいので、やや無理矢理な気もするが説得力がある。吸血鬼との対決が殴り合いなのがおもしろい。しかし、一日に数本しかバスがない山奥にポツンとある全寮制女子校で、学長は洋館に住む吸血鬼、毎年行方不明者がでているらしいのに、学生さんたちはほがらかで人気校っぽいところが奇妙だ。さて、新スター・トレックをみはじめる前、一日六話ずつみていたらしい江崎さんから「世界がふたつになる」と警告されていたが、どうやらその徴候がでてきたもよう。むしろこの世がホロデッキなんじゃないかと思い始めてしまうことうけあいだ。


さて、僕の企画ではないですが、注目企画についてお知らせしたいです。


8月27日(日)
東京、明大前「キッド・アイラック・アート・ホール
午後3時30分開場、4時開演
『三太座談会』
参加者:杉本拓、角田俊也、吉村光弘
ゲスト:大友良英
司会・進行:大谷能生
予約:2,000円、当日:2,200円(1ドリンク付)


インターネットを検索しても載っていない情報満載のフリーペーパー『三太』によるトーク企画。なんだか視界がひろくなりそうなので僕もはせ参じます。


それから、その『三太』の杉本さんが、来週末、関西方面にいくもよう。


"Delicate Music Party #2"
『ComPosition by Taku Sugimoto - 杉本拓 作曲作品演奏会 -』

杉本拓 (guitar) 磯端伸一 (guitar) 江崎將史 (trumpet)
鈴木勝 (guitar) 木下和重 (violin)


2006年9月1日(金)
開場 19:00 開演 19:30
予約 2,000円 当日 2,300円(いずれも1drink付)
at TRITON CAFE
http://www.triton-cafe.jp
予約・問合せ 078-251-1886 info@triton-corp.co.jp

2006年9月2日 (土)
開場 19:00 開演 19:30 料金 2,200円
at 複眼ギャラリー
http://fukugan.net/
問合せ 06-6253-3266 info@fukugan.net


杉本さんの作曲ものが関西で演奏されたことっていままであんまりなかったんじゃないでしょうか。体験しないとわからないおもしろさがあるとおもうので、ぜひ多くの方にみていただきたいです。