2003-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『呪怨』をみてきました。ビデオ版のセルフリメイクのようなものなので、もちろんこわいんだけど、やはり一回試みた幽霊表現を用いているせいか、クオリティはあがっているんだけど、結果 としてこじんまりしてしまった印象をうけた。ビデオの時は、ただ家が…

映画館に足を運ぶとき、これからみる一本が自分の人生を変える、とは言わないまでも、なにか少なからぬ 意味をもつのだろうな、という予感がすることがある。いや、むしろ確信に近いかもしれない。『復讐』以来、黒沢清監督の作品は、いつもそういうかんじで…

数日前、先日注文したビデオが届いていた。念願かなってジョルジュ・フェローニ『生血を吸う女』を鑑賞する。黒沢監督ホラー映画ベスト1に選ばれている1961年の作品で、日本公開もされているのだが、残念ながら国内ビデオリリースはない。怪しげな風車小屋…

レビューは結局さらに一晩かかってしまった。気晴らしに電車で数駅。喫茶店で高野慎三『つげ義春1968』を読む。著者はかつてガロの編集者だったひとで、白土、水木、つげといった作家の担当を経験している。漫画を読み、批評することと、自分の生き方を考え…

中村としまるさんの引っ越しをお手伝い。4人まとめてなので荷物は相当な量。新居は古めの木造建築。つい先日鶴田法男『霊のうごめく家』を観たばかりなので、どうも幽霊屋敷に見えてしまう。しかも、中村さんの部屋は、外から鍵がかかるようになっている。…

幽霊船ものということで多少期待してみた『ゴーストシップ』だが、げんなりしました。幽霊をなめているとしか思えない。おもしろくなりそうなアイテムはいろいろ転がっていたが、どれも使われずじまい。薄っぺらな映画。

『マイノリティ・リポート』にて、映画が前提にしいているはずの世界観そのものを揺るがしてしまうスピルバーグに驚く。『A.I.』もわけわかんなかったけど。アペルにて杉本・秋山ギターデュオ。静けさのなかに浮かび上がる、タッチのまったく異なる二人の音…

塩田明彦監督『黄泉がえり』の試写会へ。古澤さんがスタッフをしていて、僕は美術協力として楽器をいくつかお貸ししていたのだった。日比谷で古澤さんと待ち合わせ、東宝本社へ。九州の小さな町で、死者が次々と戻ってくる。公開前なのであんまり書きません…

鶴田法男『ほんとにあった怖い話 第二夜』をみる。幽霊をどのように見せるかという課題に対し、日本映画がいかに真摯に取り組んできたか、まざまざと実感する。つまりは存在しないはずものを見せるのだから、映画にとってこれほど困難なことはないはずだ。CG…

トビー・フーパー『死霊伝説』をみる。なぜだかよくわからないが、僕は中学校の時、ムルナウの『吸血鬼ノスフェラトゥ』をみてしまったという経験がある。で、この『死霊伝説』に映ってるの、これは間違いなくあの吸血鬼。なんたる風格。ここ最近、フーパー…

バンジョーが届く。早速弦を張り替え、弾いてみる。素晴らしい。状態もぜんぜん悪くないし、音もすごくいい。いい買い物をした。チューニングのからくりがいまいち把握できないのでぜんぜん流暢に弾けないが、これは練習しがいがある。ハーシェル・ゴードン…

せっかくなので竜安寺と仁和寺に足を運んでみた。冬枯れた人気のない寺にたたずんでいると、悟りを開くどころか、うら寂しい気持ちになる。パララックスレコードへ。バスラッチの毛利さんがいらっしゃった。バスラッチとは何度もすれ違っているのだが、いつ…

故あって今、京都にいます。音楽の用事や観光ではなく、言うなれば、儀式のようなものだ。ここは寒いです。

トビー・フーパー『ファン・ハウス 惨劇の館』を観る。噂に違わぬ傑作でした。カート、串刺し、歯車など、発動する「死の機械」が目の当たりに。「恐怖の映画史」はホラー映画に関心のある方は必読かと思われます。生と死の間の曖昧な領域が、圧倒的な事実と…

今月70才になる父と、うなだれた夕食。明け方まで、とある美術館から依頼されたCD-R作成の仕事。やってることは普段とあまりかわらないが、唯一違うのは、これは収入になるということだ。カッターを握る手にも自然と力が入る。一年に一度あるかないかの割の…

アルバイトをさがさなければならない。数年ぶりにフロムAを買ってみた。学生の時分もそうだったが、こういう雑誌を眺めていると、だんだん自分にできる仕事はなにもないんじゃないかと思えてきて、とても気が滅入る。それにしても最近、なんだかいろいろ高…

ロック画報からCDが届く。戸塚君がやめてしまって、もうないものだと思っていたのだが、またレビューを書かせてもらえることになっていたのだ。今回は、最近再発になった天井桟敷の「薔薇門」や勝新太郎など、四点。ひょっとして、ロック画報編集部における…

元日は入場料千円なので、映画館へ。テアトル新宿にて『AIKI』。交通事故で半身不随になり、ボクシングへの夢を閉ざされ、自殺を試みるまでに世界を呪い、自暴自棄の生活を送っていた車椅子の青年が、合気道との出会いから自分を取り戻していく。なんてポジ…